🔍 AI予想ツールの中身、ぜんぶ言います

「お前のAIも、Xで見かける『AI予想』も、同じじゃねーの?」— 友人・宙太の一番痛い質問に、ごまかさずに答える回です。

疑う宙太
宙太
なあ、聞きにくいこと聞くけどさ。お前が作ってる予想AIと、Xに湧いてる「AI予想で回収率120%!」みたいなやつ、何が違うわけ? どうせ中身は同じAIなんだろ?
観念する筆者
筆者(ギャン中)
……一番痛いところ突いてくるね😮‍💨 正直に言います。AIのエンジン部分は、たぶんどこも同じです。ただ、調べていくと違いが出る場所は別にあったんですよ。順番に話させて。

まず、世の「AI予想」の中身は3種類

他のツールは中身を公開してないので断定はできません。ただ、この界隈の定石から言うと、だいたいこの3つに分かれます。

タイプ中身
ガチ系過去のレース結果(出走表や成績みたいな、数字がびっしり並んだ表)を何万レース分も読み込ませて、「どんな選手が勝ちやすいか」のパターンを覚えさせた予想専用のAI。うちもこれ。競馬で強いと言われてるAI勢も、中身はほぼこれ
今風系ChatGPTみたいな会話AIに出走表を読ませて「どれが来ると思う?」と聞くやつ。会話AIは文章を作るのは得意でも確率の計算は苦手。「AI使用」の看板が主な目的なことも
看板だけ系中身は人間の予想や単純な点数計算。「AI」と書いてあるだけ。有料予想界隈には結構いる
首をかしげる宙太
宙太
待て、さっきから「定番AI」ってなんだよ。AIって全部ChatGPTみたいなやつじゃねーの?
解説する筆者
筆者
そこ、みんな勘違いしてるとこ😀 予想AIって、ChatGPTみたいに「AIに出走表を見せて、どれが来ると思う?って聞く」ものじゃないんですよ。作り方はどこのサービスもだいたい共通で、3ステップで説明できます。
🏭 予想AIの作り方(どこのサービスも、ほぼ共通)
① 道具は既製品を借りてくる
予想専用の「学習マシン」は、実はもう世の中に無料で公開されています(代表がLightGBM。Microsoft製)。どの会社もゼロからAIを発明しているわけではなく、みんなこれを借りてくるところから始まります。

② 過去のデータを読ませて、覚えさせる
競走得点・直近の成績・脚質・ライン・バンクとの相性…といったデータを、実際の結果と照らし合わせながら何万レース分も読ませて、「勝ちやすい条件の組み合わせ」を覚えさせます。

③ 新しいレースを入力すると、確率が出てくる
「1番車の1着確率: 32%」のような数字が出ます。これが予想AIの正体です。

つまり — 道具はみんな同じものを借りている。各サービスの本当の違いは「何のデータを・どの期間ぶん・どれだけ読ませたか」だけなんです。
🏆 予想AIで使われるモデル実力ランキング — ChatGPTは何位?(タップで開く)

予想ツールの宣伝や解説記事に出てくる「モデル名」を、出走表みたいな表データを予測する実力の順に並べるとこうなります。

順位モデル名ひとこと
🥇 1位LightGBM
ライトジービーエム
うちが使ってるのはこれ。大量の「もし得点が高くて、ラインが強かったら…」という条件分岐を数千個作って多数決する仕組み。速くて強い、表データの現王者。競馬AIの上位勢もほぼこれ
🥈 2位XGBoost
エックスジーブースト
1位と同じ「多数決」ファミリーの兄貴分。世界中のデータ分析大会で一時代を築いた。今も僅差の2番手
🥉 3位CatBoost
キャットブースト
同じ多数決ファミリーの三男。名前は猫だけど普通に強い。1〜3位の差は正直好みのレベル
4位ニューラルネット
ディープラーニング全般
画像認識や会話AIの土台になっているすごいやつ。なのに表データだと、意外にも上位3つに勝てないことが多い。「ディープラーニング採用!」が強いとは限らない
5位ランダムフォレストひと世代前の多数決型。手堅いが、今ならわざわざ選ぶ理由は薄い
6位ロジスティック回帰
昔ながらの統計
AIブーム前からある計算式。シンプルだが「まずこれと比べる」基準として今も現役
圏外ChatGPT・Gemini
会話AI(LLM)
そう、ChatGPTはランキング圏外。会話AIは「次に来る言葉」を予測する道具で、そもそも確率の計算機ではない。「ChatGPTが予想!」系のツールは、この誤解を突いた商売が多い
🍱 ChatGPTとLightGBM、並べたけど実は別モノ
料理にたとえると一発です。

ChatGPT = 出来合いのお弁当。完成品で、誰が買っても中身は同じ。そして競輪用には作られていない。

LightGBMなどの1〜6位 = 調理器具。炊飯器だけ買っても飯は出てきませんよね。材料(過去のレースデータ)を入れて、はじめて「予想AI」という料理ができる

うちのAIは、LightGBMという器具に競輪3年分・9万レースの材料を入れて作った自家製料理です。

で、大事なのはここ: どの器具で作っても、入れる材料が同じなら似た料理になる。それが次の話です。

呆れる宙太
宙太
待てよ、道具がみんな同じ借り物なら、差は読ませるデータってことだろ? でもお前ら、どうせみんな同じ出走表を読ませてんじゃねーのか?
考える筆者
筆者
……鋭すぎて怖い😐 そう。そしてそれが、8万レースの検証で分かった一番大事なこと — まさにそれが理由で、全員負けるんだよ。
🍳 料理と同じでした
同じ冷蔵庫の中身から作れば、誰が作っても似た味になる。AI予想の勝負は「どのAIか」ではなく「何を知っているか」。 そして出走表だけを読むAI予想は — うちも含めて — 全員が同じ冷蔵庫の前に並んでいます。 だから答えもみんなの予想(オッズ)とほぼ同じになって、手数料の25%ぶん、きっちり負ける。 うちはこれを過去3年・8万レースの実データで確認しました(数字はこちら)。
詰める宙太
宙太
は? 同じ冷蔵庫なら全員負けるってことかよ。じゃあXの「回収率120%達成!」は何なんだ。あいつら冷蔵庫に大トロでも隠してんのか?
種明かしする筆者
筆者
そこ、うちも通った道だから手口を明かせるんだけど😀 実はうちの検証でも一瞬「回収率133%」って数字が出たの。夢見たよね。で、別の期間で確かめたら41%。ただのまぐれ。つまり — 良かった瞬間だけ切り抜けば、誰でも120%を名乗れるんだよ。

「回収率120%!」を見たら、この3つを聞けばいい

だからAIの種類を聞いても意味がない。聞くべきは数字の測り方。この3つで大体崩れます。

質問 1
その数字、別の期間でも出ましたか?
うちの133%は別期間で41%でした。切り抜きなら誰でも作れる。
質問 2
何レースで測りましたか?
数十レースの回収率はほぼ運。千レース単位で測っていない数字に意味はない。
質問 3
「買える時点」のオッズで計算しましたか?
レース後の確定オッズで計算すると成績は盛れる。うちはこの盛った数字に「上限値」とラベルを付けて区別してます。
まだ疑う宙太
宙太
……で、結局お前のところは何が違うんだよ。同じ冷蔵庫で、同じく負けてるんだろ? 偉そうに講釈垂れる立場か?
開き直る筆者
筆者
立場はない🥺 ないけど、3つだけ言わせて。①負けを数字ごと公開してる(全滅の検証結果、載せてます)。②上の3つの質問を自分にも課してる(2期間チェック・万レース単位・毎日の予測を後出しできない形で公開)。③次は冷蔵庫の中身で勝負しようとしてる — みんなが数字にできてない情報(締切前のオッズの動き、実際の隊列)を集めに行ってる。
😐 正直に言うと
うちのAIは、今のところ勝てません。それをこうして言えるのが、たぶん一番の違いです。
✉️ こういう検証を、週1通で(無料)

週1回の検証レポートをお届けします。有料版が始まる時は、先着50名・月500円(永久据え置き)の枠を登録者に最初にご案内します。

解除はいつでも。配信と有料版のご案内のみに使用します。くわしい構想はこちら

🧭 なぜ勝てないのか、5分でわかる話へ